高速大容量のSDXCカードに電脳を持ち歩く期待をかけてみる

最近、独立して会社を立ち上げた。いわゆる「ノマドワーキングスタイル」として、常にパソコンとネットワーク環境を持ち歩き、どこでも仕事ができるようにしている。ハイパワーかつ軽量のVAIO typeZをメインマシンとして、イー・モバイルのPocket WiFiでネットに繋げるようにして、いつでもどこでも仕事の続きをすることができる。

それでも毎日、かばんの出し入れや、外部モニターに繋いだり、電源ケーブルの取りまとめなどをしていると段々面倒臭くなってくる。

そもそも1つのPCをどこでも使えるようにしているのは、VAIO typeZをどこでも使いたいからではなくて、メールやアプリケーション、開発環境などを「使い慣れた同じものを同じ状態で」使いたいからである。アプリケーションを開きっぱなしにしておいて、すぐ続きの作業ができることも重要だ。

改めて考えてみると、技術的に解決さえできれば、別に同じPCを持ち運ぶ必要はないのではないだろうか。

どこに移動しても維持したいものは、

  • ・保存されているデータ
  • ・今の状態(アプリの起動状態や、作業進捗)

である。

これさえ維持される、またはユーザーに都合よく動作してくれれば、使うシーンに適したデバイスを変えても困らないハズだ。

そこで、SDXCカードに期待したい。

やりたいことは、要するに「Program Files」と「My Documents」フォルダをSDXCカードに切り離して、行く先々で同じ作業をすぐに続けられるようにしたいのだ。デスクトップの起動状態も持ち運べて端末が変わっても、都合よく動いてくれることを理想としている。

家では大画面モニタやリビングPCで作業→移動中はスマートフォンで書きかけのメールを処理→外出先では家でやっていた作業をすぐに続けられる (以下最初に戻る)。

携帯電話では、「SIMカード」と呼ばれる電話番号やプロフィール情報を保存したカードがあり、携帯電話を買い替えてもSIMカードを差し替えるだけですぐに自分の電話として使えるようになるが、それをもっと拡張したものをSDXCカードで実現できないものだろうか。

これを実現するためには、ソフトウェアにせよ、OSなどのハードウェアにせよかなりハードルが高い。SDXCカードのハードウェア面に限って言うと、

  • ・日常のアプリケーションを不満なく使えるパフォーマンス
  • ・暗号化データの読み書きが高速に処理できるセキュリティ性能
  • ・普段使うデータを全部保存できる大容量

などが必要だ。

SDXCカードは、将来的に規格上の最大転送速度が300MB/secで最大容量が2TBを実現できる規格だそうだが、これだけ性能があれば十分に実現できるのではないだろうか。

ライバルとしてはクラウドコンピューティングの発展が考えられるが、アプリケーションがすべてネット上に移動しない限り処理速度面で対抗できないだろう。どんな時代でも必ずネットワークよりもローカルバスが速いのは変わらないので、その差が問題にならないほどモバイルも含めてネット接続が速くなって、世界中どこでも常時接続が実現するというのは、現時点では夢物語だと思う。

(そもそも僕はGmailのUIが苦手なので、Googleだけが頑張っても僕はネット化はできない)

iPodが「すべての音楽を持ち歩けるHDD」だったように、SDXCカードで「脳みそをそのまま持ち歩けるメモリカード」として使えるようになったら、とても便利だと思う。

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F's Garage

「Webを中心とした、ビジネス&テクノロジーに関する思いつき」というタイトルでWebやモバイル、コンピュータ周辺のテクノロジー、ビジネスに関すること、情報設計などの話題を取り上げているブログ。執筆者の藤川真一氏は前職の株式会社paperboy&co.在職中に個人で開発した携帯電話向けtwitterクライアントの「モバツイ」を事業の中心とした、(株)想創社を2010年1月に設立し独立。

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