2TB SDXCで伝書鳩通信はインターネットを超える
SDXCで2TBモデルが実現すれば、伝書鳩の通信速度は日本国内のインターネット回線を超える気がします。伝書鳩によるインターネットは、1990年からジョークRFC(RFC1149)として存在しており、歴史ある由緒正しいネタです。
2009年9月にもRFC1149を実際にやってみたというネタで「南アフリカのインターネットは伝書鳩よりも遅い」というニュースが世界を駆け巡りました。一見、「伝書鳩にも負けるネットワーク(笑)」という視点で見てしまうニュースですが、実は伝書鳩通信はADSLぐらいの回線であれば勝つ場合があります。
伝書鳩の足に付けるメモリが大きければ大きいほど、伝書鳩通信による転送効率は上昇するため、microSDサイズのSDXCで2TBが実現できれば、距離によっては伝書鳩の方が100Mbpsの光ファイバーよりも格段に早くなってしまいます。
たとえば、2TBのデータを送信するには、常時100Mbpsのスループットが出る回線で48時間送信し続ける必要がありますが、2TBのmicroSDXCを足に付けた伝書鳩が1日で無事到着すれば勝ってしまいます。
伝書鳩は途中で猛禽類に襲われる可能性があるなど、データロスの危険性が高いので半分以上冗談ではありますが、このようにインターネットは大容量データを転送するには必ずしも適切な手段とは言えません。
今でも、大規模なログデータやバックアップデータはDVDやHDDなどに保存して宅配便が主流です。地震対策ということで、関東と関西で分散して保存するために定期的に大規模バックアップを分散させるという用途など、大容量バックアップデータを遠隔へ送付する必要がある事例もありそうです。
小型で大容量のSDXCが利用できれば、封筒一つで何テラバイトものデータ配送できる世界が来ます。また、DVDやHDDなどと比べて省スペースである点も嬉しいのではないでしょうか。
超高品質映像の高速保存が注目されそうなSDXCですが、「配送」という面でも革新を起こせるのではないかと思う今日この頃です。

geekなぺーじ
Geekなぺーじは、プログラミングやインターネット通信技術を話題にしたブログで、日本にエンジニアが増えることを願い、初心者向けに技術情報メモを公開するというコンセプトで運営されている。執筆者のあきみち氏は、慶應義塾大学政策メディア研究科にて博士を取得。ソニー株式会社において、ホームネットワークにおける通信技術開発に従事した後、2007年にソニーを退職し、現在はフリーランスとして活動を行っている。観賞魚飼育を趣味としており、熱帯魚関連のサイトも複数運営している。










